通常は読まれないはずの語末の子音字が、次に母音が来ることによって発音されるようになることをリエゾンliaisonといいます。リエゾンで発音されるようになるのは以下の子音です。
・[z]:語末のs、xの文字は[z]と発音されます。
les amis [lezami] (友達) deux hôtels (2軒のホテル)
・[t]:語末のt以外に、語末のdも[t]と発音されます。
tout à fait (まったく) grand ami (親友)
・[n]:鼻母音が母音の前に来ると[n]が発音されます。
en avion [ãnavjõ](飛行機で)
mon oncle [mõnõkl](私のおじ)
・[v]:neuf(9)の後に母音が来る場合だけに見られます。
neuf ans [nœvã]
(9歳) neuf heures
(9時)
リエゾンの中には、話し手の年齢や社会階層、さらに文章のスタイルといった様々な要因が影響してリエゾンが起きたり起きなかったりするものがあります。そうしたリエゾンを規則化することは難しいと言えます。ここではフランス人がふつうに話すときに必ず行なうリエゾンと、してはならないリエゾンだけを覚えることにしましょう。