これだけは覚えよう
1 これまで勉強してきたように、動詞や形容詞が名詞をしたがえて文を作るときには、名詞に「が」「を」「に」などがついて動詞・形容詞との意味関係を示します。また、名詞と名詞の意味関係を示すときにも、1番目の名詞に「の」「と」などがつきます。この、「が」「を」「に」「の」「と」などのことを「助詞particle」と呼びます。
2 助詞は、単独では文中に現れることができず、必ず他の語(名詞・動詞・形容詞など)に付属して現れます。そして、その助詞をしたがえている名詞や動詞にある意味を付け加えたり、語と語の文法的な関係を表示したりします。上の「が」「を」「に」など以外にも、日本語にはさまざまな助詞があります。
3 現代日本語の助詞は、その働きによって、4種類に分けるのがふつうです。それぞれの助詞について、「格助詞」以下で少しくわしく見ていきます。
① 格助詞(case particle)
主に名詞について、その名詞と他の語(他の名詞、あるいは、動詞・形容詞)との
意味関係を示します。
② 接続助詞
従属節の述語となっている動詞・形容詞・名詞について、主節との意味関係を示し
ます。くわしくは、「Vて(て形) 」、「AくてA・NAでNA・NでN」~「VてVます」、「理 由」~「譲歩」を見てください。
③ 副助詞(取り立て助詞、取り立て詞)
さまざまな語について、特別な意味を付け加えます。
④ 終助詞(sentence-final particle)
主に文末に現れ、話し手から聞き手への伝達に伴う態度などを表わします。
余裕があれば
4 助詞は、いくつも重ねて用いられることがあります。